柏市教育委員会からご依頼いただき昨年より開催している
「障がい者サッカー体験会」
ちょんまげ隊長ツンさん (@tsunsan )の呼びかけにより、それぞの所属する協会の垣根を越え、私たちと繋がりのある障がい者サッカー関係者をお呼びして小・中学生向けの体験会を行います。
この日は、ブラインドサッカー(視覚障がい)、デフサッカー(聴覚障がい)、電動車椅子サッカー(重度障がい等)の選手や監督に来ていただきました。
デフ(聴覚障がい)体験会
デフサッカー女子日本代表・久住呂に進行していただきます。
まず子どもたちと「この体育館では、声を出さない」という約束をします。
シーンとした体育館で1つ目のお題は「同じ誕生月集まって」
声は出せないので、手で数字を表しながら子どもたちは集まります
そして誕生月ごとに列を作って座ります。【数字】の手話をみんなで覚えます。
次は伝言ゲーム。列の一番前の子どもたちに前に出てきてもらい、
【動物】と【しぐさ】が書かれた紙を選んでもらいます。
選んだものを、声を出さずに、口と体の動きで次の人に伝えます。
最後尾まで回ったら、最後の人は伝わった【動物】と【しぐさ】を選びます。
そして結果発表です。
最初の人から最後の人まで、声を出さずに伝える難しさがありました。
言葉が話せたり、耳が聞こえたら、簡単に伝えられないうこと。
でも口の動きを使えば伝わることもあるということを学んでもらえたら嬉しいです。動物の手話も学びました。
1つでも覚えて、家に帰って保護者の方に教えてあげてとお伝えしました。
ブラインドサッカー体験会
この日は、ブラインドサッカーチーム・松戸ウォーリアーズのタッキー監督(晴眼者)に来ていただき、ブラインドサッカー体験会を行いました。
ブラインドサッカーは2020東京パラリンピックの正式競技となっていて、今最も注目されている競技の一つです。
まずは子どもたちにペアを組んでもらい、1人はアイマスクを付けて、1人がガイドをしながら、障害物を乗り越えてコーンまでたどり着くゲームです。
アイマスクを付けた暗闇の世界を体験するとともに、重要なのはガイド役です。
タッキー監督からのアドバイスがないまままず始めてみると「こっちこっち」「右だよ」という声が聞こえますが、アイマスクを付けてる人は左へ向かってしまいます。「こっちってどっち?」相手の側になった誘導をしなければなりません。明日、急に目が見えなくなる可能性はとても低いですが、明日、目が見えない人に遭遇する可能性はあると思います。必ずアイマスクとガイドをセットで体験してもらうようにしています。
アドバイスの後からは、手を叩いたり、音を出したりして誘導がとてもうまくなりました。
アイマスクに慣れてきたところで、ボールを使った体験をします。ブラインドサッカーのボールは、ボールの中に鈴が入っていて、転がると音が鳴る仕組みになっています。
先程と同様に、アイマスクとガイドに分かれて、コーンまでドリブルをします。鈴の音、ガイドの声を頼りにドリブルします。ガイドもうまくなりました。
車椅子サッカーデモンストレーション
重度の障がいがあり、呼吸器をつけ、指先の動きで車椅子を動作させてサッカーをします。「命をかける」という文字通りの競技です。
元日本代表のよっしー選手、まっしー選手に来ていただきました
車椅子サッカー専用のボールを使ったパスのデモンストレーション
元日本代表よっしー選手によるドリブルでは、代表者に立ってもらい、その間をドリブルしてもらいます。本当に指先だけで操作しています。そして容赦ない猛スピード。子どもたちも、私たちもハラハラしました。
素晴らしいボールさばきに、子どもたちからは自然と「すげー」という声や拍手が湧いていました
トークショー
それぞれの体験が終わった後は、トークショーです。子どもたちから質問をもらいます。「目が見えなかったり、耳が聞こえなかったりして大変なことは?」「楽しいのはどんなときですか?」などなど
1人ずつ答えてもらいます。1つの障害だけじゃない、世の中にはいろいろな障害があることをこの場で学んでもらいたいと思っています。
最後はみんなで記念撮影。今日は6年生でしたが、みんな真剣に耳を傾けてくれ、スムーズに体験会をすることができました。ありがとうございました!